ISBN:402250272X 単行本 吉田 修一 朝日新聞社出版局 2007/04 ¥1,890
ある人から見たイメージと別の人から見たイメージが異なるということは当然よくあることなのですが、その滑稽さがとても見事に描き出されていました。世の中に本当の悪人なんていない、という言葉をどこかで聞いたことがあります。人が罪をおかすのは、ちゃんと理由があって、その理由を知ってしまえば責められないことは多いのでしょう。確かに、この作品を読んでいると、世間からみた悪人が、必ずしも悪人とは言い切れず、むしろ被害者を悪人とも見れるような、何だか考えさせられました。こんなによみやすいミステリーもなかなかないです。読書の秋、ということもあって最近本を読みあさっていますが、これはおススメの一冊です。
ある人から見たイメージと別の人から見たイメージが異なるということは当然よくあることなのですが、その滑稽さがとても見事に描き出されていました。世の中に本当の悪人なんていない、という言葉をどこかで聞いたことがあります。人が罪をおかすのは、ちゃんと理由があって、その理由を知ってしまえば責められないことは多いのでしょう。確かに、この作品を読んでいると、世間からみた悪人が、必ずしも悪人とは言い切れず、むしろ被害者を悪人とも見れるような、何だか考えさせられました。こんなによみやすいミステリーもなかなかないです。読書の秋、ということもあって最近本を読みあさっていますが、これはおススメの一冊です。
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