幻夜

2007年9月22日 読書
ISBN:4087461343 文庫 東野 圭吾 集英社 2007/03 ¥1,000

1週間かけて半分位読んでいたのですが、残りの半分を一気に読破するために昨夜は朝方までかかってしまいました。。お陰でこの時間に起きるはめに・・やっぱり東野圭吾さんはすごすぎです。

あまりに美冬の得体が知れないから、本当に背筋が寒くなってしまいました。夜中にお風呂に入ることさえ薄気味悪い気分になったのは久しぶりです。

この作品のおそらく主人公とされている雅也があまりにも哀しい。そして男としてかっこよかった。

美冬は「風と共に去りぬ」のスカーレットのようだという件があったけれど、妙に納得しました。でも、自分の欲望を満たすために他人の犠牲は厭わないっていう生き方は本当に幸せなのかはわからないです。作品の中で美冬の気持ちにまでは触れられていないけれど、そのへんを自分の想像の中で膨らませると、その強さには圧倒されます。人間て絶対情があるから、なかなかこうは出来ないものです。そう思って読むと結構切ない。

白夜行の第2部なんですね。白夜行自体はドラマで観ただけなのですが、つながりがわかりにくくなっているようなので、白夜行を読んでいなくても十分に楽しめました。

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