ホリー・ガーデン (新潮文庫)
2007年8月30日 読書
ISBN:4101339147 文庫 江國 香織 新潮社 1998/02 ¥500
この4月から仲良くなった同僚たちのイチオシの作品です。江國香織はあまり合わないのですが、読んでみました。
「今、ホリー・ガーデン読んでるんだ」と言うと、2人は邪気のない笑顔で「いいでしょ!」「どこまで読んだ!?」「すごい共感できるでしょー!!」と言うので、ちょっと感想が言い出し辛くなりました・・ごめんよ。
確かに、共感できる部分は多く、女性ならではの考え方とか、気持ちとか、あいまいで、もやもやしたものがたくさんつまっている作品でした。ただ、正直に言うと、私はあとがきが一番よかったと思いました。
〜あとがき(抜粋)
なぜだか昔から、余分なものが好きです。それはたとえば誰かのことを知りたいと思ったら、その人の名前とか年齢とか職業とかではなく、その人が朝なにを食べるのか、とか、どこの歯みがきを使っているのか、とか、子供のころ理科と社会とどっちが得意だったのか、とか、喫茶店で紅茶を注文することとコーヒーを注文することとどちらが多いのか、とか、そんなことにばかり興味を持ってしまうということです。
余分なこと、無駄なこと、役に立たないこと。そういうものばかりでできている小説が書きたかった。
余分な時間ほど美しい時間はないと思っています。
そうして、これはたくさんの余分な時間を共有してきた二人の物語です。二人と二人をめぐる人々の、日々の余分の物語〜
もう、本当にそのとおりだと思いました。そして、この小説は美しく仕上がっています。現実はこうはならないと思いますが。。
果歩が時々口ずさむ尾形亀之助さんの詩が、すごくいいなとおもいました。ちょっと色々読んでみたいです。
そうそう、忘れないように教訓も記しておきます。
「結局、感情的になった方が負けなのだ。余分な好意が人を感情的にする。」
でも、「余分な好意」って大切ですよね。
この4月から仲良くなった同僚たちのイチオシの作品です。江國香織はあまり合わないのですが、読んでみました。
「今、ホリー・ガーデン読んでるんだ」と言うと、2人は邪気のない笑顔で「いいでしょ!」「どこまで読んだ!?」「すごい共感できるでしょー!!」と言うので、ちょっと感想が言い出し辛くなりました・・ごめんよ。
確かに、共感できる部分は多く、女性ならではの考え方とか、気持ちとか、あいまいで、もやもやしたものがたくさんつまっている作品でした。ただ、正直に言うと、私はあとがきが一番よかったと思いました。
〜あとがき(抜粋)
なぜだか昔から、余分なものが好きです。それはたとえば誰かのことを知りたいと思ったら、その人の名前とか年齢とか職業とかではなく、その人が朝なにを食べるのか、とか、どこの歯みがきを使っているのか、とか、子供のころ理科と社会とどっちが得意だったのか、とか、喫茶店で紅茶を注文することとコーヒーを注文することとどちらが多いのか、とか、そんなことにばかり興味を持ってしまうということです。
余分なこと、無駄なこと、役に立たないこと。そういうものばかりでできている小説が書きたかった。
余分な時間ほど美しい時間はないと思っています。
そうして、これはたくさんの余分な時間を共有してきた二人の物語です。二人と二人をめぐる人々の、日々の余分の物語〜
もう、本当にそのとおりだと思いました。そして、この小説は美しく仕上がっています。現実はこうはならないと思いますが。。
果歩が時々口ずさむ尾形亀之助さんの詩が、すごくいいなとおもいました。ちょっと色々読んでみたいです。
そうそう、忘れないように教訓も記しておきます。
「結局、感情的になった方が負けなのだ。余分な好意が人を感情的にする。」
でも、「余分な好意」って大切ですよね。
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