ISBN:4062136813 単行本 佐藤 多佳子 講談社 ¥1,575

ようやく全巻読み終えました。主人公が別人のようにみるみると成長していくので、読んでいて嬉しくなってきます。素直な人ほどよく伸びるので、妙に納得しました。

できすぎる兄をもっていても、それに対して卑屈になるのではなく、純粋にお兄さんを慕う主人公にとても好感がもてます。1巻のはじめの方で、「俺、健ちゃん(兄)の笑顔って本当に好きさ」って心の中でつぶやくシーンでは、かなり惹きつけられました。なかなかこうはいかないんじゃないかな。

一見うそっぽいくらいスポーツマンらしく爽やかで、でも試合の時はまわりが気になって集中できなかったり、緊張とプレッシャーで満足のいく走りができなかったり、そんなどこにでもいるような主人公に多くの人が共鳴したのではないでしょうか。

この作品は、まだ続きがあってもいいんじゃないの?ここで終わっちゃうの?という声も多そうな気がしますが、これはこれでいいと思います。勝手に続きをああでもない、こーでもないと考えながらにやにやしているのも悪くないです。なぜなら3巻までどんどんヒートアップしていて、まさに最高の状態で終わっているから。3巻が折り返し地点にならないためにも、私的にはベストな終わり方でした。

ストーリー        ★★★★☆
登場人物の魅力    ★★★★☆
文章(共感度、美しさ)★★★★☆ 
総合           ★★★★☆

コメント

ジン
2007年2月7日21:52

最近、読書をするようになりました。
これから、もっと本を読もうと思います。
みぃさんの評価を参考にしたいのでよろしければ相互リンクお願いします。

nophoto
ニックネーム無し
2007年2月8日12:11

ジンさん、相互リンク貼らせていただきました。「いつまで続くか」なんて言わずに、よろしくおねがいしますね。
本は結構読んでいるので、拙い文章でよろしければご参考にしてください。