太陽と毒ぐも

2005年8月13日 読書
ISBN:4838714998 単行本 角田 光代 マガジンハウス 2004/05/20 ¥1,470

こういうことってあるよね!!っていう話が、これでもかっていうほどつまった短編集。恋人の欠点をどこまで許せるのかっていうストーリー展開。欠点は、「おふろにはいらないずぼらな女」、「必要でもなんでもないものを買わずにはいられない買い物依存症男」、「喋らなくていいことを他人にぺらぺら話す女」、「万引き癖がなおらない女」などなど、色んなバージョンが用意されていて、自分は相手のことを許せない、と思っているけれど、実は相手も自分について納得のいかない部分があって、相手が自分の欠点を大したことじゃないって思っているのと同様に自分も自分の欠点に気づかない。そんなちぐはぐさが完全にはならない恋人たちの気持ちを巧みに描いている。角田さんは本当に人間観察をしているよね。感心しちゃいます。面白かった〜

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