四日間の奇蹟

2004年7月7日 読書
ISBN:4796638431 文庫 浅倉 卓弥 宝島社 2004/01 ¥725

「障害を背負った少女の天才的なピアノの才能」と聞くと、確かにそれだけでストーリー性がある。最近、このテの話があまりにも多いから、この本を読み始めたときは、少しガッカリした。いくら興味深い設定だろうと、頻繁に目にするようになれば、その設定自体がありきたりになってしまう。現実には極めて貴重なことがありきたりな話になってしまうというのは、何だか悲しい。

ただ、この本はそれだけでは終わらなかった。設定は設定にすぎない。作者の伝えたいことがストーリーに詰まっていた。何よりも驚いたのは、ミステリーをほとんど読まない私が、何度もページを早送りしてめくってしまいたい衝動に駆られたことだ。途中でやめれなくて、結局、平日にもかかわらず、夜の2時までかかって読みきった。それなのに今日一日結構元気だったことが私にとっての奇蹟だな。ホント☆

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